オランダの有機農家を知りたい!視察第2弾レポート【世界の有機(オーガニック)農園見学】

こんにちは、オランダよりミズキ(@yMIZUKI8)です。

現地の有機農家を視察してきたのでレポートです。

オランダの有機農家の視察はこれで2件目になります。

前回視察した有機農家と同様に、とても大規模な有機農家でした!

(参考:オランダの超大規模な有機農園を見学しました@Noordoostpolder【世界の有機(オーガニック)農家視察】

視察は12月初旬に行ったので、収穫後で畑にはほとんど何もない状態でしたが、施設の見学や色々なお話を聞けてとても勉強になりました。

日本の有機農家とは規模も栽培方法なども大きく違うと思いますが、何か参考になるところがあれば幸いです。

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視察した有機農園の場所はSwifterbant

今回視察した農園はオランダのSwifterbant(スウィフテルバント)という街にあります。

アムステルダムからは電車で約1時間、北東方向に位置します。

駅に向かっている電車からも広大な農地と風力発電の風車(風タービン)が沢山見える地域でした。

以前伺った有機農家が多い北東ポルダー(干拓地)と同じFlevoland州にある、もう1つのポルダーになります。

※農園の入り口。農場内にオーナー夫妻と研修生の家があります。

またこの農園は、日本から1年間農業研修に来られているYさんの研修先でもあります。

休日にも関わらず、ご丁寧に詳しく農園を案内して頂いたYさんに感謝です。ありがとうございました!

では、同農園について色々と詳しく説明していきます。

農地の規模はなんと、66ヘクタール!

この有機農園は畑50haと牛用の牧草地16haの、合計66ha(ヘクタール)を運営していました。

農地の様子です。農地の端(奥に見える丘)がほんとうに遠くに感じる、、そんな規模でした。

上の写真とは反対側の農地の端が、奥に見える立木です。

前回視察した有機農園は68haだったので、ほぼ同じサイズになります。

(参考:オランダの超大規模な有機農園を見学しました@Noordoostpolder【世界の有機(オーガニック)農家視察】

これはなんと東京ドームの約14倍の大きさになります!本当に広大でした。

また、以前調べたオランダの経営体当りの平均面積(平均経営耕地面積)は約27ha(2013年)だったので、同農園はオランダ平均の2倍以上の農地を運営していることになります。

(参考:オランダ農業の「農地」について詳しく調べてみた

牛舎(手前)と農機具や収穫した作物を貯蔵している倉庫(奥)。

バイオダイナミック農法

この農園はバイオダイナミック農法にて作物を栽培しています。前回視察した有機農園も同様でした。

詳しい説明は前記事にも書きましたが、バイオダイナミック農法とは有機農法の1つで、天体のリズムに沿い、自然の循環をより意識した農法です。

(参考:オランダの超大規模な有機農園を見学しました@Noordoostpolder【世界の有機(オーガニック)農家視察】

バイオダイナミック農法の認証であるデメター(Demeter)認証は、通常の有機野菜よりも基準が厳しいようですが、その分付加価値がつき、より高値で取引できる利点もあるようです。


【demeter.netより】

 

デメター認証農家は増加傾向にあり、世界では約17万haの農地が認証を受けている!

ここで、参考までにバイオダイナミック農法の統計情報を調べてみました。


【demeter.netより】

このグラフは2001年から2016年までの、世界のデメター認証農家数を示しています。

ご覧のとおり、年々バイオダイナミック農家の数は増加していることがわかります!

2016年は約5,000農家となっていますね。

また、demeter.netによれば現在(2016年7月時点)世界全体では約17万haの農地がデメター認証を受けているそうです。

そして最もデメター認証が多いのは、バイオダイナミックが生まれたドイツで、約7.3 万ha(世界全体の約43%)の農地が認証を受けているとのこと。

なお、オランダでは約0.6万ha(全体の約3.5%)の農地がデメター認証を受けていました。

ちなみに、現在日本ではデメター認証農家はいませんでした。

バイオダイナミック農法カレンダーと調合剤

また、バイオダイナミック農法には専用のカレンダーがあって、天体のリズムなどに合わせた収穫や播種(はしゅ)のタイミングなどを知ることができます。


※バイオダイナミックカレンダーの一例【lunarorganics.comより】

日によっていろんな役割があるようですが、月に一度ブラックデーなるものもあり、何をしても上手く行かない(といわれている)日などもあるそうです。

また、同農法には調合剤(Preparation)と呼ばれる儀式(まじない)ような重要な行事があります。

2016年は5月に行われたようで、牛の角に牛糞などを入れて土に埋めておき、それを水に溶かして畑に散布したりするようです。


【winetrust100.co.ukより】

こういう行事によって、土力を高めたり、作物の成長を促進し、土壌(地球)の治癒を祈願するみたいです。

世界には色々な農法がありますね!

牛を飼って堆肥は自家生産、「循環」の大切さ!

同農園では、16haの牧草地に牛を30頭飼育しています。

そして牛は同農園の牧草と野菜くずだけで育てています。

訪問時は冬だったので牛舎で育てていました。

この牛の排泄物から堆肥(牛糞堆肥)を作っています。

同農園の畑は基本的にこの自家生産した堆肥のみで作物を育てているそうです。

このように、同農園で作った牧草と野菜くずを牛が食べ、その牛の牛糞が次の年の野菜の栄養となっています。

バイオダイナミック農法では、こうした農園内での「循環」がとても大切とのこと。

同農園内で全てを完結させ、外からなにも持ち込まないし、持ち出さないんです。

「持ち込まず、持ち出さず」を大切にし、自然の循環を意識した、とてもエコな農法でもあります!

【culturesofenergy.comより】

こういった持続可能な農法は、地球資源が枯渇していっている現在において、まさに「これからの農法」の1つな気がします。

超大規模なのに、ほぼ家族経営+研修生での運営

66haもの農地をもつ同農園は、基本的に家族経営(オーナーと奥さん)で、家族以外の従業員は1名しかいないそう。

その従業員が1人で農機の修理から何でもできる存在のようですが、それ以外の労働力としては研修生を受けて入れているそうです。

研修生は主にはバイオダイナミック農業学校から受け入れているそうですが、Yさんのように日本からの研修生もいます。

研修生は最大5名まで受け入れており、同農園内に宿舎がありました。ぼくの視察時はYさん含めて2名の研修生がいました。

研修生宿舎のリビング。アットホームな感じで素敵でした。

研修生は朝と週末は自炊のようですが、それ以外は食事も提供されるそうです。

また、夏場や収穫で本当に忙しい時などは、ポーランド人などの季節労働者を必要に応じて日雇いで雇っているそう。

オランダにはポーランド人などの季節労働者専用の派遣会社があるようで、農家は必要に応じて利用しているとのことです。

栽培品目は20品目以上の多品目栽培、オーナーのこだわりとは?

同農園では、野菜・小麦・花類を含めて20品目以上の作物を栽培(混作)していました。

これは、倉庫内に掛けてあった栽培品目を示した図。

絵も入って楽しい図です!

主に栽培されている野菜は、ジャガイモ(6.5ha)・かぼちゃ(2.5ha)・キャベツ(1ha)・玉葱(2ha)・ほうれん草(1.5ha)・大根(1ha)・ニンジン(0.5ha)・グリーンピース(5ha)など。

日本だとあまり聞かない野菜では、パースニップ(3ha)・ルピナス(0.5ha)・ビートルート(1ha)・根セロリ(1ha)などを栽培していました。

※パースニップ例【recipeblog.gfp-japan.comより】

パースニップはセリ科のニンジンに似た根菜で、スープなど煮込み料理に適しています。

※ルピナス例【wikipedia.orgより】

ルピナスは大豆に似ていて、ベジタリアンがよく食べるそうです。


※ビートルート例【webmd.boots.comより】

ビートルートはサラダやローストに適していて、栄養価がとても高いとのこと。ロシアのボルシチなどが有名ですね。


※根セロリ例【specialtyproduce.comより】

根セロリは、生や煮たり焼いたりして食べられているそうです。

また同農園は、小麦類では普通小麦(3ha)とスペルト小麦(7.5ha)を栽培しています。

スペルト小麦とは、普通小麦の古代種で栄養価が高く小麦アレルギーが発生しづらい品種のこと。

こちらのスーパーでは小麦アレルギーの方用によく売られています。最近日本でも少しずつ耳にし始めた気がします。

※スペルト小麦例【food-sommelier.jpより】

ちょうど伺った時に、畑にスペルトが植えてありました。

また同農園では、コスモスとカレンデュラ(キンセンカ)といった「花」も有機栽培しています。

※同農園のコスモス【研修生Yさんより】

これは同農園オーナーのこだわりのようで、有機栽培された種を残していくこと、広めていくことを目的としているそうです。

また、かぼちゃなどの受粉のためミツバチ(ポリネーター)を飼育しているので、ミツバチのためにも栽培しているそう。

※同農園のカレンデュラ、オランダらしいキレイな風景です♪【研修生Yさんより】

以上、栽培品目についてでした。

日本でも有機農家は多品目栽培が主流だと思いますが、同農園は各作物の規模の大きさや、花の栽培などが特徴的ですね。

栽培や管理について

次に各作物の栽培について。

基本的には農地の各区画で1年間に1種類の作物を栽培(一毛作)しており、地力の低下や病虫害の発生を防ぐため各区画は毎年ローテーション(輪作)しているそう。

ただ今年はグリーンピースの区画だけ収穫が早く、その後ほうれん草を植えたようです。

種は種苗会社から有機種子を購入したり、自家採取しているそうです。

オランダではオレンジや黄色のかぼちゃが一般的ですが、同農園では緑のかぼちゃも栽培しており、種は日本のタキイ種苗(オランダ支社あり)から購入しているみたいでした。

日々の管理は?

訪問したのが12月だったので、12月はジャガイモなどの選別作業や各施設の清掃などを行っているようでした。

一年を通して草取りが必要な夏季が最も忙しい時期のようで、収穫時期は主に8-9月頃とのこと。

施肥は堆肥と緑肥のみ

肥料については、作物を植える前(元肥)に緑肥をすき込むのと、前述した牛糞堆肥のみの施肥だそう。

基本的に追肥は行っていないようです。

緑肥はとても大切

前回訪れた有機農園と同様に、緑肥を使って畑を休ませ、養分を与えつつ、地力を高めていました。


※視察した12月はすでに緑肥をすき込んだ後でした。

緑肥は9-11月の間に種を蒔いてすき込んでいるそうで、各作物の収穫の翌日には直ぐに緑肥を蒔いているとのこと。

緑肥にはカラスムギ(イネ科)、クローバー(マメ科)、マスタード(アブラナ科)、ファセリア(ハゼリソウ科)を配合しているそうです。


※緑肥イメージ【mr-fothergills.co.ukより】

緑肥は各科によって様々な効果があるようなので、それを配合して土壌の肥沃化を図っているんですね。

以前訪問した有機農園も、収穫後は緑肥を蒔いて、「いかに畑を休ませるか」をとても大切にしていました。

有機農法は農薬や化学肥料は使えないので、強い野菜が育つ土作りが本当に大事なんですね!

病虫害はほとんど発生しない、その対策は?

有機農法で気になる病虫害ついてですが、同農園ではほとんど発生していないそう。

前回訪問した有機農家も病虫害被害はほとんどないとのことだったので、オランダの乾燥した寒冷な気候は有機農法に向いているんだと思いました。

もちろん両農園は長年有機農法を実践されているので、知識・経験もすごいんだと思います。

また、土も肥沃で強い野菜が育っているのではないでしょうか。

病虫害の対策としては、基本的には除草だけだそうです。

防虫ネットなども使わないそう。

ただ、種まき後だけ鳥対策でカカシや大きい音がなる機械を使用するみたいです。

また、益虫(害虫を食べてくれる虫)は購入したりはしていないそうですが、農地の隅には益虫が育つ場所(茂み)を確保していました。

ちょっと遠くて見にくいですが、畑の奥(写真右奥)に茂みがあります。

また、この農場の図の上部にある渦巻きや目の形をしたものは、オーナーの趣味で作った造形アートなんですが、そのアートも益虫の住み家になっているそう。

アートとして造形を楽しみつつ、益虫の住み家も作る!素晴らしいアイデアです!!

ちなみに、ここで研修しているYさんの最初の仕事はこのアート作りの石積みだったそうです。そしていまではクモなどの益虫の住み家にもなっているそうですよ。

主な販売先とネットの活用

次に同農園の作物の主な販売先について。

同農園は主にGreen Organicsというオーガニック野菜専門の卸売業者に野菜を卸しているそう。


【greenorganics.nlより】

同社は2000年から創業しているオーガニック専門の卸売業者です。


【greenorganics.nlより】

これは同社の取扱野菜(左)と取扱時期(上)の一覧です。

緑色がオランダ産が入手可能な月で、黄色が海外から入手可能な月を表しています(赤は販売不可能な月)。

オランダで生産が難しい時期はスペイン、フランス、イタリア、エジプト、イスラエル、アルゼンチンなどから仕入れて一年を通して販売できるように工夫しているのが伺えます。

また上記卸売業者以外には、注文に応じてスーパーやマルシェにも卸しているそうです。

※注文を管理しているボード。曜日毎に管理されています。

以前の記事の通り、オランダには日本の農協のような機能はないので、すべて契約販売になっています。

(参考:オランダの超大規模な有機農園を見学しました@Noordoostpolder【世界の有機(オーガニック)農家視察】

また、同農園は有機農家仲間とオンラインショップも作り、直接エンドユーザーにも販売していました。


【hofweb.nlより】

値段もスーパーの有機野菜よりもやや安い気がします。アムステルダムなど都市部にも配達しているみたいです。

このオンラインショップは2004年に4戸のバイオダイナミック農家で始めたそうですが、今ではなんと50戸以上の有機農家が参加しています!

野菜のみならず、牛乳やチーズ、肉、オーガニック生活用品なども販売しているようです。

自分たちで販路を開拓して、ここまで規模を拡大しているのすごいですね!

同オンラインショップの紹介動画です。同農園のオーナーと奥さんも出ています。

オランダ語の動画ですが、広大な農地や収穫の様子などが見えるのでぜひご覧ください。

また、販売に関して同農園のオーナーは、「地産地消」を理想としているそうです。

できるだけ新鮮な野菜を、輸送費などを少なくお手頃な値段で消費者に届けたい。

そして他の生産者のマーケットを侵さない、といった思いからだそうです。

バイオダイナミック農法(有機農業)を始めた経緯

簡単に有機農法を始めた経緯を伺いました。

同農園は創業の1989年当初からバイオダイナミック農法を行っているそう。

以前はオーナーのお父さんが慣行農業(農薬や化学肥料を使う一般的な農業)を行っていたそうですが、農地を継ぐタイミングでバイオダイナミック農法に切り替えたそうです。

自然環境や健康のことを意識したのが主な理由とのことですが、27年以上も前からバイオダイナミック農法をやっているのはすごいですね。

おそらく有機野菜も今ほど普及しておらず、オーガニック市場も今と比べ物にならないくらい小さかったと思うので、まさにパイオニア的存在だと思います。

またオーナーの奥さんはバイオダイナミック農法の学校を卒業しているそうです。

学校でバイオダイナミックの理論なども勉強しているんですね。

バイオダイナミック農法専門の教育機関があるのも興味深いです!

オランダらしさ!

次に同農園の研修生であるYさんに伺った、同農園のオランダらしさをご紹介。

Yさんはご実家が農家で、高校・大学でも農業を専攻されています。

同農園では1年間の研修をされているので、日本との違いを感じるところは沢山あるかと思いますが、ぼくが伺ったその一部をご紹介します。

農地の規模や、オランダの気候、有機野菜の市場の大きさ等も伺ったのですが、ぼくが特に印象に残ったのが下記の5点でした。

ほとんどの作業は機械で

これは前回訪れた同規模の有機農家でも同様でしたが、作業の殆どは機械で行うそうです。

※倉庫内に格納している農機

収穫作業もほぼ全てを機械で行い、自社の農機を使うこともあるが、豆類、ジャガイモ、根菜類の収穫は外注しているそうです。

外注する場合は専用のトラクターと運転手が来てくれて収穫してくれるとのこと。

※倉庫内に格納している農機2

66haもの農地なので、手作業では大変ですもんね。

※選別用の機械

オーナーはいかに機械を使って人の手を減らすかを常に意識しているとのことでした。

作物は一気に収穫して長期保存が基本

各作物は基本的に機械を使って短期間に一気に収穫して、倉庫で長期保存し、注文毎に少しずつ出荷していました。

これは作物や品種や気候の違いも大きいとは思いますが、例えばキャベツは収穫後11月から翌年5月ごろまで保存できるようです。

※倉庫で保存されているキャベツ

日本でもイモ類や根菜類は長期保存されて随時出荷されているようですが、オランダには保存が効く野菜の種類が沢山ある(パースニップや根セロリなど)ので、こういった収穫&管理方法が一般的なのかもしれません。

温度や湿度を管理された倉庫には沢山の野菜が出荷を待っていました。

ワーヘニンゲン大学と共同で研究用に作付している区画

ワーヘニンゲン大学といえば農業分野で世界にその名が知られている大学で、オランダの農業を研究・開発分野で牽引しています。

【wur.nlより】

同農園はそのワーヘニンゲン大学の研究用に農地の1区画を提供しているそうです。

そして、その研究にオーナーの経験や知識を反映したり、その研究から新たな学びを得たり、お互いに学ぶ機会になっているそう。

生産者が大学とお互いに学びあい、次の作付や研究に活かし、お互いの技術や知識を高めていく。

素晴らしい取り組みだと思いました!

オランダのジャガイモへのこだわり

オランダ人が大好きなジャガイモ。街のいたるところでフライドポテトを見かけます。

オランダには、そのジャガイモを生産する上での厳格なルールがあるとのこと。

【potatoes.comより】

それは、同じ畑では3年に1回しかジャガイモを生産してはいけないということです。

これは連作(同じ場所で同じ野菜を続けて栽培すること)による病原菌や有害線虫の発生(連作障害)を防ぐためです。

ジャガイモを含めたナス科は連作障害を起こしやすいのですが、これが生産者に対する厳格なルールとしてあるのはオランダらしさでは、と感じました。

特にオランダの種芋は品質が高いようで、NAK(ナック)という種芋の品質管理を担う組織まであるそう。

NAKのホームページによると、オランダには1,600以上の種芋生産者がいて、年間95万トン以上の種芋を生産しているそうです(そのうち70%が輸出)。

品質確保のため、NAKは各生産者の畑の見回りや、品質テストを行っているようで、病害などを見つけたら他の畑に広がらないように焼却処分命令なども出すそうですよ!

NAKよれば、オランダ中に約85名の検査員がいて、約3万8千haの農地を承認しているとのことでした。

以前調べたところ、オランダは小国にも関わらずジャガイモの生産量が世界9位(2013年)ですし、ジャガイモには相当こだわっていることがわかります。

(参考:オランダ農業って、どのくらいの生産規模なの?

なお、2016年は長雨の影響などでオランダ全体でジャガイモが不作だったようで、特に有機農家では農薬などで対策ができないので、大きなダメージを受けたそうです。

あまりガツガツ仕事をしていない!?

最後に印象に残った話として、Yさんが研修されている農園はあまりガツガツ仕事をしていないと感じるそう。

労働時間は朝8時から夕方5時で、休憩は午前中・お昼・午後と計2時間あるそうです。1日7時間労働ですね。

休憩も多めだし、例えば仕事が終わってなくても、夕方5時になればサッサと作業を切り上げることが多いそうです。

ヨーロッパはプライベートな時間を大事にする文化でもありますが、農園によっては残業が多いところも耳にします。

同農園のポリシーなのかもしれませんが、労働環境的にはゆとりがあっていいですね。

Yさんは、同農園は心に余裕を持って作業をしていると感じるそうです。

研修生Yさんが日本に帰ってオランダから取り入れたいこと

最後に今回お世話になった同農園の研修生であるYさんに、日本帰国後にやりたいこと、オランダの有機農業から取り入れたいことをお聞きしました。

実家の農家を少しずつ有機農法に変えていきたい

Yさんのご実家は30haの農地でキュウリやトマト、米を作っている農家だそうですが、その農地で少しずつ有機農法に挑戦されたいそうです。

Yさんは高校・大学と農業を学ばれて、オランダにまで研修にこられている、とても農業に対して熱心な方でした。

なんと高校では有機農法の専門学校に行かれていました。

オランダと日本では気候や市場など有機農業に関わる環境は大きく違うと思いますが、ぜひオランダでのご経験を活かしたご活躍を応援してます!

また、同農園で学んだバイオダイナミック農法にも日本で挑戦されたいとのこと。

日本でバイオダイナミック農法を行っている方はほぼいないでしょうから、こちらも楽しみです!

オープンデーをやりたい

また、日本で就農されたらオープンデーはぜひやりたいとのこと。

オープンデーとは、農園が地域の方や外に向けて行うイベントで、農園を開放して、農園の説明やガイド、収穫体験などを通して、外部の人が農作物がどうやって作られるのかを知ったり、農家の生活を知ることができる機会です。

【thefarmanimalsanctuary.co.ukより】

オランダの農家、特に有機農家ではとてもメジャーなイベントのようで、ぼくもよく耳にします。

同農園では5年に1度行っているそうです。

こういった地域や外と繋がるイベントを通して、農家と地域住民やお客様との繋がりがもてる機会はとても素敵ですね!


【dairymaster.comより】

地方の活性化にもつながるでしょうし、若い世代に農業を知ってもらういい機会にもなりそうです。

日本だと観光農園くらいしか農家と触れ合う機会は少ないと思うので、こういったイベントも広がると楽しそうですね♪

まとめ

以上、オランダ有機農園の視察第二弾のレポートでした。

ぼく自身バイオダイナミック農法についての知識が増え、大規模な農園を実際に見れたことは本当に勉強になりました。

次はぜひ、各作物が元気に育っている夏や収穫期に訪れてみたいです!

長文ご覧頂きありがとうございました。

オランダよりミズキ(@yMIZUKI8)でした^^

よろしければ前回の有機農家視察レポートもご覧ください。生産者組合の活用など違った視点がみれますよ。

オランダの超大規模な有機農園を見学しました@Noordoostpolder【世界の有機(オーガニック)農家視察】

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