オランダ農業の「農地」について詳しく調べてみた

基本的な情報にはなりますが、オランダの「農地」について詳しくリサーチしました。

ヨーロッパ諸国や日本と比較しながら、その特徴がみえればと思います。

それでは、いってみましょー♪

オランダの農地面積

まず、オランダの農地面積は約187万ha(2010年)でした。【出典:eurostat】

参考までに、日本は約455万ha(2012年)でした。【出典:農林水産省】

日本はオランダの約2.4倍の農地がありますね!

EU全体におけるオランダの農地の割合

では、オランダのこの農地面積はヨーロッパにおいてはどの程度の規模なのでしょうか?

ヨーロッパ全体におけるオランダの「農地」の規模感をみてみましょう。

【出典:eurostat

これは、2013年のEUにおけるEU各国の「農業経営体数の割合」(緑色)と、「農地の割合」(黄色)を示したグラフです。農地の割合が高い順に並んでいます。

オランダはEUにおける農地の割合が1~2%程だということが分かります。
(オランダはオレンジ色の網掛けしている部分)

オランダはEU諸国においては、後ろから8番目に小さい農地規模となってます。
国土が小さいので必然的に農地面積も比較的小さくなっていますね。

でも、この規模で農畜産物の輸出額が世界2位ですから、オランダの貿易の強さがよくわかります!

また、EU全体において最も農地の割合が多いのは、フランスで約16%となっています。
次にスペインが約13%、イギリスが約10%で続いています。
オランダの10倍以上の規模です。

オランダの国土全体における農地の割合

次に、EU各国の国土おける各国の農地の割合を見てみます。

オランダの農地の割合が、ヨーロッパ各国に比べてどの程度の規模なのでしょうか?

2013年のEU各国の国土における、農地(緑色)・森林(黄色)・その他(赤色)の割合

【出典:eurostat

これは、2013年のEU各国の国土における、農地(緑色)・森林(黄色)・その他(赤色)の割合を示しています。

まず、オランダは国土の約55%が農地ということが分かります。
(オランダはオレンジ色の網掛けしている部分)

農地割合だけで比較すると、アイルランド(約73%)、イギリス(約70%)、デンマーク(約60%)、ルーマニア(約56%)に次いで、オランダはヨーロッパでは5番目に大きい農地割合となっています。

EUの平均が約40%ですし、オランダは比較的農地の割合が多い国だということがわかりますね。

ちなみに、日本における農地面積の割合は約12.5%(2012年)【出典:FAO】でした。

日本は国土における森林の割合が約66%【出典:森林・林業学習館】と、森林が多いので
どうしても農地の割合が少なくなっています。

オランダの農地の各区分の割合

次にオランダの農地の区分ごとの割合をみてみます。

2013年のヨーロッパ各国における農地の各区分の割合を示したグラフ
【出典:eurostat

これは、2013年のヨーロッパ各国における農地の各区分の割合を示したグラフです。

オランダは農地の約55%が「耕地」、約40%が「永年採草・放牧地」でした。
(オランダはオレンジ色の網掛けしている部分)

オランダはヨーロッパの平均(1番左)とおなじような構成になっていますね。

また、フィンランド、デンマーク、スウェーデンなどは「耕地」が8割以上を占めており、
反対にアイルランドやポルトガルは「耕地」が3割以下となっており、その他の区分が多くなっています。

オランダのヘクタール(ha)区分毎の農地割合

次にオランダの農地をさらに詳細にみてみます。

オランダの農地面積の割合をha区分毎にみてみましょう!

オランダの2010年の各ha区分における農業経営体の割合(緑色)と農地の割合(黄色)

【出典:eurostat

これはオランダの2010年の各ha区分における農業経営体の割合(緑色)と農地の割合(黄色)を表しています。

農地の割合に注目すると、オランダの農地で最も多いのが50-100haで32%でした。
その次に30-50haで24%、100ha以上で18%です。

30ha以下の農地は全体の農地の24%しかなく、反対に30ha以上(東京ドーム6.4個以上)の農地は74%もありました。
(残りの2%は小数点以下で切り捨てられていると思います)

50ha以上(東京ドーム10.6個以上)のくくりでみても、全体の半分を占めていることになりますね。

なにをもって大規模というかは難しいですが、皆さんはこの農地の規模と割合をどう思いますか?

ぼくは、まだヘクタールの感覚や農地の規模の感覚がなく、正直なところ想像がつきません。。

ただ、30ha以上の農地が全体の約7割強を占めているのにも関わらず、農業経営体(グラフ緑色)が全体の約3割強しか存在しないことが、オランダ農業の効率性や生産性の高さ(もしくは一経営体の規模の大きさ)を象徴している気がしました。

反対に、30ha以下の農地が全体の24%しかないにも関わらず、そこに農業経営体が全体の約7割弱が存在するという点でみると、比較的小規模の経営体(家族経営など)がオランダの大部分を占めるのでは?とも推測しました。

ここは別途、オランダのha区分毎の農業経営体の構成人数など調べてみたいと思います!

オランダ農業の一経営体当り経営耕地面積(平均経営耕地面積)

次はオランダの平均経営耕地面積(ha)をみてみましょう!

これは具体的にオランダの各農業経営体のイメージがしやすいので、気になる数字ですね!

【出典:eurostat

このグラフは2010年(黄色)と2013年(緑色)のヨーロッパ各国の平均経営耕地面積(ha)を示しています。

オランダの平均経営耕地面積は2013年で約27haでした。
約27haは分かりやすくいうと東京ドーム5.7個分です。とっても広い気がします!!
(オランダはオレンジ色の網掛けしている部分)

ヨーロッパで比較すると、オランダはだいたい中間程度の経営耕地面積の規模のようです。
EU平均が約15haなので、オランダは平均よりは規模が大きいことも分かります。

ヨーロッパの中で平均経営耕地面積が大きい国は、約130haのチェコ(Czech Republic)でした。圧倒的な大きさですね!!東京ドームだと27.6個分ですよw もうイメージつきませんw

2位がイギリスで約90haでした。
ぼくはイメージにありませんでしたが、イギリスも大規模な農業が一般的なのでしょうか。

ここで、さらなる比較のために、日本とアメリカとオーストラリアの平均経営耕地面積のデータをみてみます!

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【出典:和歌山社会経済研究所

これは日本(2011年)とアメリカ・ドイツ・フランス・イギリス・オーストラリア(2010年)における平均経営耕地面積(ha)・農地面積(万ha)・国土面積に占める割合(%)を示しています。

オーストラリアの平均経営耕地面積約3,000ha(東京ドーム638個分)は凄すぎますね!
おそらく大規模農地を少数の大規模農業経営体が運営しているのでしょうか。

また、アメリカも約170haとさすがに大きいですね!

一方、日本の平均経営耕地面積は約2.3ha(東京ドーム約半分)と、世界で比較するととても小規模なのが特徴的ですね。前述の通り、国土に対する農地の割合が極端に少ない結果です。

また、オランダの平均経営耕地面積の約27haも、世界の主要国と比較すると小さいこともわかります。

日本の平均経営耕地面積の推移(2010年~2015年)

最後に、参考までに日本の平均経営耕地面積の平成21年(2010年)~平成27年(2015年)の変遷をみてみましょう!北海道とその他の県の違いもみてみます。

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【出典:農林水産省

これは日本においての2010年~2015年の平均経営耕地面積の推移を表しています。
上から全国平均・北海道平均・都府県平均がそれぞれ記載されています。

日本は2015年においては平均経営耕地面積の全国平均が2.54haでした。

また、日本は年々少しずつですが、経営耕地面積が拡大していることがわかります。
これはよく言われているように、農業経営者の高齢化によるリタイアによって残りに農業経営体へ農地が集中していっているのでしょう。

また、北海道とその他の都府県を比べると面白いですね。
2015年でみると北海道が26.51ha、都府県で1.82haとなっていて、全国平均を北海道が押し上げているのが分かります。

日本の平均経営耕地面積を考えるときは、北海道とそれ以外で考えた方が分かりやすいですね。

北海道だけでみるとオランダの平均経営耕地面積と変わらないです!

また、北海道以外の都府県は平均1.82haでイメージしたほうが、全国平均で日本の経営耕地面積をイメージするよりも実態に近いことも分かりますね。


以上、オランダの農地について調べてみました。
みなさんの参考になれば幸いです。

ぼくは個人的にはヨーロッパにおいてのオランダの農地の規模感や、日本との比較ができてよかったです!

では、ご覧頂きありがとうございました^^


PS:今日のデキゴト

今イギリスにワーホリで行っている日本の友人が、オランダに遊びに来てくれてます。

これを機に、改めて住んでいる街やオランダ各地の観光なども楽しみたいと思います。
いい街などあれば紹介したいと思います!

また、オススメの観光スポットがあればぜひ教えてください!

オランダより、ミズキでした^^


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