ヨーロッパ最大の屋上都市型農園(アクアポニックス農業)をオランダで訪問したよ【UrbanFarmers】

こんには、オランダよりミズキ(@yMIZUKI8)です。

オランダはハーグにあるヨーロッパ最大の屋上都市型農園に行ってきたので、レポートしたいとおもいます。

特にここは、アクアポニックス農業を取入れています。

新しい農業の形がみえて、とても勉強になりました!

都市型農業やアクアポニックス農業の参考になれば幸いです。

s_外観(ココ).jpg

訪れた都市型農園はビルのこんなところにありました!

世界一の高さのアクアポニックス農園のようですよー。

それではどうぞーー♪

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さくっと概要を知りたい方はこちらへ

都市型農業(アーバンファーム)とは?

まずは都市型農業(アーバンファーム)について簡単に説明します。

都市型農業は、最近特にアメリカや欧米の農業関連ニュースでよく目にするので、個人的にも気になっていました。

その名の通りですが、都市型農業とは、地方の畑や田んぼではなく、人口が集中する都市で農業をおこなうことです。

ニューヨークのマンハッタンの都市型農園 by GreenBiz.com.jpg
※ニューヨークの都市型農園の例【GreenBiz.comより】

世界で8億人が都市型農業をして、世界の食料の15~20%を生産している!

国際連合食料農業機関(FAO)によると、現在世界で8億人が都市型農業に従事しているそうです。

現在世界の人口が約73億人なので、世界の人口の約9分の1の人が都市型農業に関わっていることになります!!

さらにWorldwatch Instituteよれば、世界の食料の15~20%が都市部で生産されているそうです。

世界の食料の約15~20%ですよ!これ結構すごい事実ではないでしょうか!

これほどまでに都市型農業が盛んだとは思っていなかったです。

UrbanFarmers(アーバンファーマーズ)について

次に私が見学した都市化型農園を運営するUrbanFarmers(以下UF)について紹介します。
【以下urbanfarmers.comより】

uf-logo

※UrbanFarmersのロゴ

UFは2011年にスイスで創業した会社です。

屋上農園の都市型農業に特化した会社で、野菜をより新鮮に早く消費者に届けること、都市部の不動産を有効利用すること、環境に配慮することなどを目指しています。

都市型農業の技術の発展、ノウハウの確率、そしてこの新しい分野のリーディングブランドになることをビジョンにおいています。

UF BOX プロジェクト

ufbox

これは同社が最初に手掛けたUF BOXという移動式アクアポニックス農園です。

大きさは18㎡と東京のワンルームサイズ程ですが、年間120キロの野菜と60キロの魚を生産できるそう。

移動式なので庭先や駐車場など、どこにでも設置できるのが特徴です。

実際にスイスの各所で設置されており、学校などでは教育ツールとしても使用されているようです。

ZFBox をつかっている子供たち.png

なお、同社のアクアポニックス栽培のノウハウや技術は、スイスのチューリッヒ大学で研究された技術とのこと。

(ちなみに、チューリッヒ大学はあのアインシュタインが博士号を取っているそうですよ。知らなかった!)

最初の屋上アクアポニックス農園

最初の屋上農場プロジェクト.png

こちらが同社が2013年にスイスで作った最初の屋上アクアポニックス農場(250㎡)です。

年間5トンの野菜と850キロの魚を収穫しているそう。

これが世界で最初の商業用屋上アクアポニックス農場だそうです!

そして、この屋上農園の第二弾として作られたのが、今回ぼくが見学したオランダはハーグ市にある屋上農園でした。

まさに近未来の農業!都市型農業(野菜工場)

では、今回見学した屋上農園をご紹介しますね。

まずは外観をもう一度。

s_外観(ココ).jpg

地上34mにあり、屋上アクアポニックス農園として世界一の高さのようです!

建物は1950年代に著名な建築家によって作られていて、以前はフィリップスのテレビや電話を作っていた工場でした。

市がこの建物を都市型農園として再利用を考え、テナントを募集するコンペを行ったようです。

そして、このコンペをみごとに勝ち取り、屋上とその下の7階を使用する権利を獲得したのがUFでした。

s_7階からの眺め.JPG
※7階からの眺め。農場からの眺めとは思えないです。

s_栽培されたトマト.JPG
※栽培されたトマト。とってもフレッシュでした!

農場の広さは屋上の1,500㎡と7階の400㎡。

屋上ではトマトやレタス類などの野菜、7階では魚(ティラピア)が養殖されています。

年間の生産規模は野菜が45トン、魚が19トンとのことです。

生産は今年2016年の春から開始されています。

グランドオープニングの式典には市長も含めて約800人が訪れたそうですよ!

s_トマト栽培.JPG

トマト栽培の様子です。

2-3種のトマトを栽培しており、すでに収穫時期は終わりかけのようでした。

トマトは水耕栽培で作っていました。

s_レタス栽培.JPG

レタス栽培の様子です。現在5種類のレタスを栽培していました。

レタス栽培には土を用いた養液栽培をしていましたが、土が管につまったりメンテナンスが大変なので、近々ヤシ殻に変える予定とのことでした。

レタス栽培の設備

※レタス栽培の設備の一部

そして、7階には魚(ティラピア)を養殖する水槽が!

s_養殖の様子.JPG

同農園はこのように、水産養殖(魚の養殖)と野菜の水耕栽培をかけ合わせた、「アクアポニックス」と呼ばれる新しい形の農業を行っています。

水耕栽培+水槽養殖=アクアポニックス(循環型農業)

UFのアクアポニックスの図.png

【urbanfarmers.comより】

ここで、そのアクアポニックスについて簡単に説明を。


・最も地球にやさしい農業
アクアポニックスは、水産養殖(魚の養殖)と水耕栽培(土を使わずに水で栽培する農業)を掛け合わせた、新しい農業。魚と植物を1つのシステムで一緒に育てます。魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、地球にやさしい循環型農業です。

・ルーツは西暦1000年

「アクアポニックス」(aquaponics)という言葉は1970年代に誕生。2つの単語を掛け合わせた造語です。水産養殖を意味する「Aquaculture」の”アクア”と、水耕栽培の「Hydroponics」の”ポニックス”からきています。
ルーツは、西暦1000年頃にまでさかのぼります。メキシコの原住民族のアステカ族が実践していた農法「チナンパ」です。川に植物を育てるための島をつくり、そこで人々は農業を行っていました。これがアクアポニックスの原点だと言われています。

【aquaponics.co.jpより】

この「循環」がポイントですね!資源を出来る限り有効活用し、無駄なものを出さない

まさに持続可能な農業の1つの形ですね!

世界的に人口がどんどん増えており、地球の資源は限られている中で、画期的なソリューションの1つだと思います!

ルーツが西暦1000年頃というのも驚きですね。まさに先人の知恵!

アクアポニックスシステム概要図

【urbanfarmers.comより】

この概要図のように、水や養分が水槽と水耕栽培農場を循環しています。

UFによれば、このアクアポニックス農業によって下記の利点があるそうです。

水を最大90%節約

野菜と魚を別々に育てる場合に比べて、最大90%の水が節約できるそうです。

90%はとても大きいですね!

水不足で悩んでいる地域などは特に需要がありそうですね。

もちろん、有限な資源である土壌もつかっていません。
※現在レタスの養液栽培に一部使用。

化学肥料の使用は必要最低限に

魚の排泄物などを微生物が分解し、それを野菜栽培の栄養源とするので、追加で野菜に必要な化学肥料(無機肥料)の使用が少なくてすむそうです。

魚の排泄物を再利用できるし、消費者としてはできる限り化学肥料も抑えてほしいので、素晴らしい技術ですね!

無農薬栽培

野菜はガラスハウスで栽培していて、環境(気温・日射・換気など)をコントロールできるので、害虫や病害を最小限に抑えることができるそうです。

同農園では、害虫対策に益虫(害虫を食べてくれる虫)を使用していました。

無農薬!これはとても大きな付加価値だと思います。

オランダではこの益虫の使用がとても発達しているそうなので、これから色々とリサーチしてみたいと思います。

健康的な魚

魚を育てる水槽の水は、循環によって濾過されたりと、通常の養殖よりも水質がいいそう。

同時に魚の密度も抑えることで、抗生物質など使用せずに、健康的な魚を養殖できるそうです。

アクアポニックス農業にはたくさんのメリットがありますね!

都市型農業のメリットは?

ここでUFのホームページや担当者からの説明、そしてぼくが感じた都市型農業のメリットをあげてみます。

新鮮な無農薬野菜を提供できる

都市型農業は食料を消費者の近くで作るので、生産者と消費者の物理的な距離が近く、食料の鮮度を高く保ったまま消費者に届けることができます。

また、アクアポニックス栽培では無農薬で安心の野菜を育てることができます!

リーズナブルな値段設定が可能

生産者と消費者の距離が近いので、間にはいる中間業者が少ないですし、輸送費も少なくなります。

なので、食料の値段をリーズナブルに設定できるのです。

消費者は新鮮な無農薬野菜をリーズナブルな価格で購入できます。

持続可能な農業

前述の通りアクアポニックス農業では慣行栽培と比べて使用する水の量を大幅に抑えることができます。

そして魚の排泄物などを栄養として野菜に循環させていますし、限られた資源である土壌も使用しません。

地球上の資源が枯渇しており、環境汚染が続いている現状の中で、アクアポニックス農業は持続可能な農業の1つの形だと思います。

地域のコミュニティの場となる

都市型農園は地域のコミュニティ作りにも活用できます。

地域の住民が野菜を買いに来たり、 ぼくが参加した施設の見学ツアーをやっていたり、地域住民を集める仕組みがあります。

また、見学した施設は、遠くからでも目立つ屋上農園なので、地域のアイコンにもなっているそうです。

都会で、人と人が交われる場所は貴重だと思います!

s_UFのミーティングスペース.JPG

※UFのミーティングスペース

s_お茶スペース.JPG

※見学者のためのお茶スペース

食料がどうやって作られているか知らない人々

これはUF社のホームページに記載されていてハッとしたことです。

現代の人、特に都会で生まれて生活している人の中には、自分が食べている食料がどうやって作られてるかを知らない人、想像もできない人がいるようです。

確かにそれもあるかもしれないなと思いました。

昔の生活は身の回りに田畑があって、普通に生活していても、どのように食料ができているかを知ることができましたもんね。田んぼでオタマジャクシを追いかけたり、養豚場を車で通ると独特の匂いがしたりw

なので、都市型農業は都市部の人々に食料が生産されている過程を紹介する場でもあるとのことです。

とくにアクアポニックス農魚では、自然の生態系や循環も感じられます。

この考えはとても重要だと思いました。

自分が食べている食料がどのように作られて、どこからくるのかを知り、そして生産者を想像し、感謝をすること。まさに「いただきます」の精神ですね。

若者が働く環境!農業の3Kは過去の話?

よく農業は3K(きつい、きたない、カッコ悪い)などと言われておりましたが、それは過去の話になりえると思いました。

なぜなら、訪問したUFで働いているのはみんな若者だったのです!

実際に施設を案内してくれたオランダ人の女性も若い方でした。

話を聞いたら、都市型農業を知って「かっこいい・面白そう」との理由で働き出したそうです。

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※案内してくれたオランダ人女性

そして、オフィスもオープンでとてもオシャレでした!

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s_おしゃれなオフィス2.JPG

ガラスハウスの中で作業をしている男性も若い方でしたよ。

現在同オフィスには3人の事務(会計、マーケティング)と、3人の技術者が働いているそうです。

気になるお味は?

同農園では農園でとれた新鮮な野菜の販売もしています。

ぼくが訪れた時は、トマトとレタス類を販売していました。

s_野菜の販売.JPG

袋を購入する、詰め放題のスタイル(袋小:6ユーロ、袋大:10ユーロ)でした。

気になるお味はいうと、

普通に美味しかったです!!

トマトは甘いし、レタスは普通よりもシャキシャキしている感じでした。

ただ、少しだけ味に奥行きが無い気もしました。もしかしたら通常の土壌と違い、栄養の種類や微生物の種類が限定されているからかもしれません。

同社の野菜の販路は現在レストランやスーパーへの販売(B to B)がメインとのです。

ハーグ市のおしゃれなレストランが買っていましたよ。

ただ、今後は消費者向けに会員制度をつくり、B to Cにも参入予定とのこと。会員になれば農園で自由に収穫したりもできるみたいですよー。楽しそうですね!

個人的に今度は魚をぜひ食べてみたいです。

都市型農業界のスターバックスになりたい!

これは案内してくれた担当者が言っていたのですが、同社は都市型農業界のスターバックスのようなブランドになりたいそうです。

スターバックス.jpg

たしかに同社はブランディングに相当力を入れていると感じました。

オフィスもおしゃれだし、HPや広告や冊子もカッコイイ!

世界のスターバックスのように、同社の屋上庭園が世界の各都市でみられる時代がくるかもしれませんね。

いろんなメリットがある都市型農業、これからどんどん普及していってほしいと思います!

【追記】UrbanFarmars(アーバンファーマーズ、都市型農業)を再度視察しました!

 
2017年1月末に再度アーバンファーマーズ(UF)を視察する機会を得たので、追加情報を追記します。
 
 
今回は60分のツアーに参加し、アクアポニックス農法の水槽設備も視察することができました。
 
なので、水槽設備についても詳しく追記したいと思います。
 

建物全体が「The New Farm」として植物工場・バーティカル農業の拠点になっていた!

 
まず、今回新たに視察して驚いたのが、こちら。
 
建物外観に去年はなかった「The New Farm」の文字が!
 
 
UFのスタッフに伺ったところ、彼らの屋上アクアポニックス農場を皮切りに、この建物全体を植物工場などのバーティカル農法(垂直農法)のオランダ拠点にする計画を、市をあげて推進しているとのこと。
 
そのプロジェクト名が「The New Farm」(新しい農業)。2017年1月中旬にオープニングセレモニーがあったそうです。
 
 
このように各フロアに植物工場、関連ベンチャー企業オフィスや研究施設、そしてレストランがはいる予定だそうです。
 
建物全体が植物工場や都市型農業の拠点になるのは、建物の有効活用も含め、素晴らしいアイディアですね!
 
また自治体が後押しをしているのが素晴らしい。
 
ここを拠点に新しい農業が広まればと思います!
 
The New Farm公式ページ:http://www.thenewfarm.com/en/
※新しい参加企業を現在募集中のようです。
 

アクアポニックス農業の基幹設備である水槽設備を視察!

 
では、今回の視察のメインである、水槽設備についてご紹介します。
 
 
 
これが水槽の様子。屋上農園の真下に位置しています。
 
水槽の規模は270㎡だそうで、約8万匹のティラピアが養殖されています。
 
このティラピアの養殖ででた排泄物などを最新の装置で分解し、植物の養分として届け、植物に与えた後の水を浄化して、また水槽に戻すといった、「循環」がアクアポニックス農業。
 
養殖されているティラピアは「ピンクティラピア」という種類だそう。
 
 
※水槽のピンクティラピア。餌が浮いています。
 
そして、ピンクティラピアのオス(雄)のみを養殖しています。
 
なぜオスのみかというと、メスは稚魚を生み、稚魚は各設備に詰まったりと、設備の故障に繋がるからだそうです(大事ですね!)。
 

ピンクティラピアのすごい特性!

 
そして、このピンクティラピアの面白いところですが、なんと、ピンクティラピアは生後2時間以内に性別が決まるようで、38℃の環境で育てれば95%以上の確立でオスになるらしいんです!!
 
面白い魚ですねw
 
でもこのような最新のアクアポニックス農法には欠かせない魚なんです。
 
ピンクティラピアは稚魚で購入して、成魚まで育てています。
 
 
成魚は各水槽に4−500匹いるそう。
 
また、大きい魚は小さい魚を食べてしまうので、出荷までに4・5回はサイズと重さを測り分別をする作業が必要とのこと。
 
同じ水槽で育てても、魚により成長にバラツキができるので、この分別作業は必須のようです。
 
分別作業は最も魚にストレスを与えるので、できるだけ早く行う必要があるそうです。
 
結構手間を掛かけて育てているんですね。
 
 
 
出荷前の3日間は餌を与えず、キレイな水で育てることで、フレッシュな味になるそう。
 
出荷時には電気で活き締めにすることで、ストレスのない新鮮な身として出荷しているそうです。
 

バクテリアで植物に有害なアンモニアを分解!

 
 
これが、UFのアクアポニックス農業でのキモになる部分です。
 
この装置でティラピアの排泄物を分解しています。
 
各設備によって下記のような流れで排泄物が分解・浄化されて、植物に届いています。
 
①洗濯機のように回転する装置で大きい糞を分別・処理(要望があれば堆肥用に農家に提供しているそう)
 
 
②バクテリアがいる水槽にてアンモニアを分解
 
 
③紫外線(UV)を当てる装置で、バクテリア(野菜・魚に不要なもの)を殺菌
 
 
④高低差を利用した装置でフィルタリングし、さらに浄化
 
 
⑤上記工程にて分解・浄化された水は、追加で必要な養液と共に野菜に供給
 
 
上記のような流れで水槽から上階の農園へ適切に処理された養液が届けられています。
 
この分解・浄化装置は、水槽の水からアンモニアとバクテリアのみを取り除く装置で、魚の排泄物から得たその他の栄養は、そのまま野菜に与えられます。
 
 
※このチップはバクテリアを効率よく増殖させる役割があり、バクテリアの水槽に沢山に使われていた。
 
なお、各装置はオランダ施設園芸の環境制御装置大手のPriva(プリバ)社が開発しているそうです。
 
こういった新しい技術を使うことで、アクアポニックス農業が成り立ち、魚の排泄物や水を循環し、無駄を抑え地球に優しい、新しいカタチの農業がおこなわれています。
 
テクノロジーが農業を新しいカタチに変えている現場を実際にみることができ、感動しました!
 

その他の追加情報や写真など

 
追記記事の最後に、今回の追加視察で聞いたUF(アーバンファーマーズ)の各情報や各写真も追加します。

2016年の12月より消費者向けにも販売開始

 
UFはもともとレストランなどのリテール向けの販売のみでしたが、2016年12月より毎週金曜日にマーケットを開催し、消費者にも直接販売を始めたそうです。
 

再視察時(2017年1月末)の栽培野菜と収穫量

 
再視察時は5種類の葉物、25種類のクレソンなどのマイクロベジタブル(マイクロ野菜)、6種類のトマト、きゅうり、ピーマンを栽培していました。
 
毎週約1,100kgの野菜を収穫・出荷しているそうです。
 
 
※レタスなどの葉物野菜栽培の様子。約5週間で収穫できるそう。
 
 
※クレソンなどのマイクロベジタブルの栽培様子
 
 
※トマト栽培の様子。日射量の少ない時期なので、電灯も使っているそう。
 

60分ツアーは野菜の試食もできました

 
今回参加した60分ツアーは同農園で作られた野菜の試食もできました。
 
 
ツアー日に取れた野菜によって試食は変わるようですが、今回はキュウリ、ピーマン、レタスでした。
 
正直な感想をいうと、キュウリは少し青臭さが強かったです。ピーマンは生で頂きましたが、生だと苦かったです。レタスは食感はよかったですが、味はとても薄かったです。
 
以前視察した際も購入して食べたんですが、個人的には味はまあまあでした(レタスなどの食感はよかった)。
 

「利益はでてるの?」UFの経営状況をざっくり聞きいてみた

 
アーバンファーマーズは利益がでているのか?
 
日本での植物工場などは黒字化が難しいとよく聞くので、ここは個人的にすごく気になっていたところです。
 
黒か赤かのざっくりとしか聞けませんでしたが、現在は下記の状況とのことでした。
 
  • 野菜と魚の生産&販売:赤字
設備とランニングコストが高いのが理由で、特に水の浄化システムと水光熱費が高いそう。また、テラピアには特殊な餌が必要でそれも高コストだそうです。
 
  • ツアー&イベント事業:黒字
ツアーやイベントでは利益がでているとのこと。基本的に人件費がメインだと思います。また、話題性もあり都市にあってアスセスもいいので、利益をだしているのは容易に想像できます。
 
やはり、維持費が高い植物工場は収益化はなかなか難しそうです。
 
また、これから同農園の設備&システムの販売を行う予定だそうで、現在アメリカや中国から色々話がきているようでした。
 
ただ、システムの販売にしても、本農園での成功例が絶対に必要なので、黒字化のため、現在B2Bのセールス強化に取り組んでいるとのことでした。
 
沢山のメリットもある都市型農業とアクアポニックス農法なので、これからも頑張ってほしいと思います!
 
最後に、今回参加したツアーにて一緒に回ったオランダ人が数名いましたが、みなさん若い方で、車椅子で来ていた方もいました。
 
ここで働く人もそうですが、こういった新しくスタイリッシュな施設は人を(特に若者!)を引きつける力があります。
 
アクセスのよい都市型農業のメリットも含めて、若者が参加できる農業の形としてとてもいいなと改めて思いました。
 
※再訪問時のUFのスタイリッシュなオフィス
 

まとめ

以上、オランダで訪問した都市型農業(アクアポニックス農業)の訪問レポートでした。

これからの農業の新しい形の1つが見えたことはとても有意義でしたし、ワクワクしました!

これからも都市型農業やアクアポニックス農業には注目してみようと思います。

また、同社の都市型農園はよく日本からも訪問者がいるようですよ!

ぜひ機会があれば訪れてみてください。

s_日本からのお客様のお土産.JPG
※ぼくが訪問した日の午前中に、日本からアクアポニックス農業にご興味のある女性が訪問されていたとのこと!お土産のカステラがテーブルにあってビックリしましたよーw

では、長文ご覧頂きありがとうございました!

オランダよりミズキ(@yMIZUKI8)でした^^

UF詳細情報(見学ツアー情報)

UrbanFarmers De Schilde

住所:Televisiestraat 2-4 , 2525KD, The Hague , Netherlands
メール:mail@urbanfarmers.com

ツアー費用:
・30分ツアー(ドリンク付き):7.5ユーロ(→現在このツアーは行っていないようです)
・60分ツアー(ドリンク&野菜試食付き):15ユーロ

・120分ツアー(定植体験込み)(ドリンク&野菜試食付き):30ユーロ
・グループツアー(1週間前までに要調整):内容により費用調整

HP:https://urbanfarmers.nl/

★ご訪問の調整や通訳等のお手伝いが必要な方は、私ミズキがお手伝いさせて頂きますので、お気軽にこちらよりお問い合わせください^^

【追記:2018年7月】アーバンファーマーズが経営破綻しました

先日衝撃的なニュースが飛び込みました。

なんと同アーバンファーマーズが経営破綻したようです。

そのニュースはこちら

近隣に施設園芸一大地帯のウエストランドがあり、魚が豊富にとれるオランダでは、競争力が保てず、高コストな同システムでは採算が合わなかったようです。

初期投資も相当の掛かっているのも要因の一つだと思います。

今年に入ってヨガやライブなど様々なイベントを行うことで損益分岐点まで達した&2018年中に黒字化目標という話を聞いていただけに残念です。

現在今後どうなるかの協議が続いているようで、マイクロベジタブルで有名なコパートクレスの会長が教育施設として蘇らせる計画などに興味を示しているようです(ニュースはこちら)。

また、新しい動きがあればお伝えしますね。

ナショナルジオグラフィックにも取り上げられたり、世界から多くの視察者が来ていたり、多くの注目を集めていた同企業。

私もお客様をお連れし何度も訪問していた施設で、応援していただけに残念です><

都市型農業のコンセプトは非常にいいと思いますし、今後も色々なビジネスモデルをフォローしていきたいと思います!

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コメント

  1. sasaki kaoru より:

    興味深く、拝読させていただきました!
    ありがとうございます。