オランダ農業の「農業就業者」について詳しく調べてみた

前回のオランダの「農地」に引き続き、オランダの「農業就業者」事情について調べました。


(前回記事:オランダの「農地」について詳しく調べてみた

基本的な情報にはなりますが、オランダの農業を知る上での参考になれば幸いです。

それでは、早速いってみましょー♪

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オランダの農業就業者数

まず、オランダの農業就業者数は2013年では19.3万人でした。European Commissionより】

オランダの2013 年の全人口は約1,680万人【World Bankより】なので、オランダ国民の約1.1%が農業に従事している計算になります。

農業大国といわれるオランダですが、農業就業者が国民の約1.1%しかいないことは、ややイメージと乖離がありました。

また、2013年のオランダの農業就業者数のうち、女性は約6.1万人(約32%)で、農業経営者数は約6.7万人(約35%)とのことでした。European Commissionより】

女性の農業就業者も全体の約3割いるんですね!

また、オランダの農業就業者数は2000年では27.6万人、2010年では21.1万人でした。eurostatより】

オランダの農業就業者数は減少していることが分かります!

以下は、1300年~2012年までの、ヨーロッパ主要各国の人口における農業就業者の割合の推移です。


【Our World in Dataより】

これをみると、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命以降に、急速に農業就業者数が減少しているのがみえて、面白いですね!

農作業の機械化による効率化等により、人的労働力の必要性が減っていることが容易に想像できます。

またオランダもイギリス・イタリア ・フランス も同じように、農業就業者数が減少傾向にあることが、長いスパンでみると更によくわかりますね。

日本とその他主要国の農業就業者数

次に比較のため、日本とその他の主要国の農業就業者数をみてみます。

日本とその他主要国の農業就業者数と平均年齢を示した表、1990年と2007年

農林水産省より】

これは日本とその他主要国の農業就業者数と平均年齢を示した表です。
やや古いですが、1990年と2007年のデータとなります。

日本の農業就業者数は2007年は202万人でした。
前述の通り、オランダの2010年の農業就業者は21.1万人だったので、日本はオランダの約9.5倍の農業就業者数となります!

また日本の全国民での割合でみると、2007年の日本の人口は約1億2,800万人【総務省統計局より】なので、2007年の日本の農業就業者の割合は全人口の約1.6%となります。

前述のとおり、オランダの2013年の全国民における農業就業者の割合は約1.1%だったので、同年ではないですが、オランダより日本の方やや全人口における農業就業者の割合が高いことが分かりました。

また、農業大国のアメリカが221万人なので、アメリカとあまり変わらない日本の農業就業者数はとても多いことがわかります!また、日本はイタリヤ・フランス・ドイツ・英国よりも圧倒的に農業就業者が多いことも分かりますね。

オランダは、人口規模もこれら主要国に比べて小規模なので、農業就業者も同様に比較的少なくなっています。

また、この表からみれる日本農業のその他の特徴は、日本の農業就農者の平均年齢がその他の国と比較して高いこと、農地10ha当たり農業就農者数が6.2人で他国に比べて多いことですね。

特に、この農地当り就農者数は日本の農業の特徴を表しているような気がします。欧米諸国のような広大で平坦な農地ではなく、小規模の農地が多数存在する日本の特徴がが容易に想像できます。その結果、手間がかかる分ので農地当りの農業経営者が多く必要になる、そんな構造だと思います。

そんな日本でオランダのような効率化・機械化を追求した農業モデルを、そのまま応用・活用できるかは難しい気もします。ただ、これから高齢化がさらに進み、農業就業者数も減り、農業経営体当りの農地が増える傾向にある中では、日本の農業も、オランダのような効率化や機械化の要素をもっと取り入れる必要が増々でてくるでしょう。

オランダの農業経営者数の年齢毎の割合

つぎに、オランダの農業経営者数の年齢毎の割合をみてみましょう。
(※すべての農業就業者数ではなく「経営者」となります。)

年齢経営者数割合
35才未満2,080人3.1%
35-44才11,010人16.3%
45-54才
22,090人
32.7%
55-64才
18,140人
26.9%
65才以上14,160人21.0%

European Commissionより】
これは、2013年におけるオランダの農業経営者の年齢ごとの人数と割合です。

オランダの農業経営者は45-54才の割合が1番多く、全体の約33%でした。
農業経営者の約3人に1人が45-54才ということですね。

次に多いのが55-64才で約27%、その次が65才以上で21%でした。

55才以上でみると約48%ということになり、オランダ農業経営者の約2人に1人が55才以上ということになります!結構高齢ですね!!

また、オランダの35才以下の農業経営者は約3%なので、後継者や若い農業経営者は少ないです。

ここで参考までに日本の農業就業者の年齢毎の割合をみてみます。
(※「農業就業者数」であり、上記の経営者数ではないので単純な比較はできませんが、参考まで。)

2012年における日本の年齢毎の農業就業者とその割合

農林水産省
これは2012年における日本の年齢毎の農業就業者とその割合です。

日本で最も農業就業者が多い年齢は、70歳以上で46%でした!!次に多いのが60歳代で、30%でした。

なんと、日本は60歳以上の農業就業者は約7割以上です

日本は、オランダとは比較にならないくらいに農業就業者の高齢化が進んでいることが分かりますね。

これはよく言われていることだとは思いますが、ぼく自身このデータをみるまでは、これほどまでに日本の農家の高齢化が進んでいるとは思ってなかったです!!

そして、日本の40歳未満の農業就業者は4%でした。

上記のオランダのデータは農業経営者数なので単純な比較はできませんが、日本もオランダも若い世代の農業就業者数(農業経営者数)が極端に少ないのが分かります。


以上、オランダの農業就業者について、日本やその他の国と比較しながら調べてみました。

気になる数字はありましたでしょうか?

ぼくはオランダの国民当りの農業就業者数の割合が意外に少なかったことや、日本ほどではないものの、オランダの農業就業者の高齢化と、若い世代の農業就業者(経営者)の少なさが数字で見えて、勉強になりました。

また、主要な先進国の農業就業者数が減少傾向にあることも数字でみえましたね。

もちろん、比例して効率化や機械化は進む一方だとは思いますが、世界的に人口が増えており、食糧危機が迫っている中、農業就業者数も増加する必要があると思います(発展途上国はまだ調べていないので一概には言えないですが)。

ぼくも、どういった形になるかはまだ見えていませんが、世界の農業に貢献できるようになりたいです!

それでは、ご覧頂きありがとうございました。


PS:今日のデキゴト

今日は、以前から気になっていた有機野菜とフルーツの会社の広報担当者にお会いしてきました。

色々と勉強になりましたので、追ってブログで詳しく共有したいと思います。

「日本から農業を学びに来ました、色々とお話きかせてください!」と、Webページから連絡したら、速攻でお返事がきてビックリました。

やっぱり実際に人に会って現場の方からお話を聞くのはとても大事ですね!

これらもオランダにいる利点を活かし、どんどんコンタクトしていきたいと思います!!

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