【スマート酪農】オランダの精密畜産農業の現場を視察してきました!:女子大生、オランダ農業ビジネス留学記④【オランダ農業とつながるインターン生】

皆さん、精密畜産農業(PLF)ってご存知ですか?

英語ではPrecision Livestock Farmingという名のためPLFとも呼ばれています。

PLFでは、先進テクノロジーを用いて、動物福祉や健康状態、環境へのインパクトや生産を自動・リアルタイムでのモニタリングによって監視することが出来ます。

それによって労働・資源の削減(効率化)、また動物福祉を保証することができるため、サステイナブルな畜産業として注目されています。

(www.thepatriot.co.zwより)

例えば、位置情報システムを使うと労働力を削減、正確なエサやりによってミルクの生産高が上がることで、資源の削減、病気の早期検出や予防によって動物福祉の向上がされます。

私の通う学校HAS Hogeschoolでの授業の一貫で以前、精密畜産農家(酪農)”Hoeve Boveneind” に訪れてきたので、レポートにしたいと思います!

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精密畜産農業(PLF)を実践する酪農家を視察

今回農場を案内して下さったのは、ワーヘニンゲン大学で修士博士を取り、私の通う学校で教鞭を執っているレニーさん。

(has.nlより)


プレゼン内容とともにお送りしたいと思います^ ^

酪農におけるPLFの先進テクノロジーとは、現段階で5つに分類されています。①活動量計 ②位置情報システム ③pHセンサー ④ミルク分析 ⑤出産センサー

①活動量計で行動パターンや発情期を予測する

脚・首・耳に付けたセンサー装置によって活動量を分析し、雌牛の発情期を予測することが出来ます。


何回立ったり座ったかなど細かなデータまで見ることが出来るようです。

(www.afimilk.comより)

下記はDeLeval社の活動量計の例ですが、活動量が多い時(上)、活動量の低い時(下)と一頭一頭活動量がデータ化されます。


(プレゼン資料より)


(プレゼン資料より)

他にもSensOor 3 in 1という繁殖・健康・エサをデータ化出来るセンサーやNedap社の Smart tagsという行動パターンを分析し、警報を出してくれる装置も紹介されました。

こちらの農場ではそのNadap社が用いられていました。下記がNedap社の Smart tagsを用いた時のデータ画面。


(プレゼン資料より)

②位置情報システムで特定の牛を探せる

牛の耳や首、足首に付けられたセンサーを、天井近くの柱から吊り下げられたセンサーが察知をして、デバイスに位置情報が送られます。

(筆者撮影)

こちらもこの農場はNedap社のものを用いています。

牛一頭一頭が牛舎内のどこに居るかが簡単に検出できます。

沢山の牛が牛舎に居る中で、一頭の特定の牛を探す(発情期の際など)のは大変苦労がいるところ、簡単に探し出せるので労働力が抑えられるとのことです。

(プレゼン資料より)

その他、Gea社のCowViewや放牧での位置情報システムも紹介されました。

③pHセンサーで牛の反芻胃のpHや温度を測定

ここで紹介されたのは、smaXtec社のシステム 。

(プレゼン資料より)

こちらは牛の反芻胃にこの装置を入れる(牛が飲み込む)ことによって反芻胃のpHや温度を測ることが出来ます。活動量計としても使用することが出来きるようです。


私も実際手に取りましたが、そこそこ重量があり、牛が吐き出せないように設計されているとのことです。


しかし、装置を使い続けることが出来ないこと、また取り出すことが出来ないことが難点のようです。

④生乳を分析して牛の状態を把握する

こちらもDeLaval社から、Herd navigatorという機械が紹介されました。

この機械では生乳を分析して、ケトーシス、回腸(エサ)、プロゲステロン(出産)、LDHなどの状態を把握します。

(プレゼン資料より)

ただ、とても値段が高いことから、こちらの農場でも使われてはいないようです。

しかし、この農場でも、写真のように自動搾乳マシーンによって搾乳がなされていました。

搾乳後、ミルクのデータがスクリーンに映し出され確認出来るようになっていました。

(筆者撮影)

⑤出産センサーで出産タイミングを正確に把握する

こちらではMoocal社の装置が紹介されました。

(プレゼン資料より)


写真のようにこの装置を牛の尻尾につけることで、出産のタイミングが予測され、子牛の死亡率を減少させることが出来るとのことです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

動物は動き回る分、効率性を考えセンサーの重要性がよく伝わる訪問でした。

なお、この農場に伺う前に訪れた、ハイテク機械を使わないことを選んだ酪農家の方(とても美味しいチーズを作ることで有名)は、自分の五感で牛たちと触れ合い、察知したい、とハイテクを否定はしませんが、自分のスタイルを貫いていらっしゃいました。

次回は、オランダのサステイナブル雄牛フードビジネスDe Lekkere Manについて書きますね!

ご覧頂きありがとうございました。

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